情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

現実世界で自動車を運転する際は、交通法規を遵守し、安全運転に努めることがドライバには求められる。一方、自動車開発においてコンピュータは不可欠なツールとなっており、その中でも、不安全事象を安全に評価できるバーチャル空間の活用が効果的である。主に製品の開発期間・コストならびに品質の改善が図られているが、適用範囲はそれらにとどまらない。本研究では、コンピュータ上に構築したバーチャル空間における運転手の交通規則の遵守行動を評価する。バーチャル空間上の街の中を被験者に、ハンドル操作、アクセル操作を普段と同じように運転してもらい、他車両や周囲の壁の存在が交通法規の遵守行動に及ぼす影響について分析を行った。