情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

近年、電子的に連結することにより隊列走行可能な車両を用いた端末交通システムの研究開発が進められている。この交通システムの特徴は、車両の隊列を再編成することにより、旅客が車両を乗り換えることなしに目的地まで移動できるという点である。この交通システムの実用化のために、本論文では、いくつかのローカルエリアに分かれた交通ネットワークにおいて、各車両が目的エリアを示す行先票を所持しているという状況を仮定した。車列の再編成をする際に、行先票を各エリアの局所的な需要をもとに割り振ることによって、旅客の待ち時間を削減する配送方式を提案する。また、シミュレーションを用いて、提案手法の有用性を示す。