6R-06
背景差分法を用いた時空間モデルに基づく周囲と異なる行動の検出
○斎藤浩平,花泉 弘(法大)
公共の場において周囲の人と異なる行動をする人を検出する手法を提案する。背景差分法によって映像を人と背景に分離した画像を時間軸の方向に重ね、3次元の時空間モデルを構築する。等速で直線的に移動する人の領域は、モデル内では円柱状の虫食い穴と近似できる。多くの人が同じ行動をすれば、同じ方向に傾いた多くの虫食い穴が得られる。3次元の時空間モデルに対し、多方向から2次元の投影を求めることによって多くの人の平均的な移動方向を得ることができる。この方向の虫食い穴を埋めることによって、残りの部分の虫食い穴として、周囲と異なる方向に移動する人を検出することができる。使用する背景差分法は、独自に改良を加えた手法で、途中で立ち止まった人も背景から分離できる。これらの特徴を活かして周囲と異なる行動をする人を検出する。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会