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情報システム、製品開発プロセス、マーケティング戦略、組織文化と企業の競争優位性:10年間の調査結果から
○濱岡 豊(慶大)
情報システム導入に伴う企業の生産性へのインパクトについては、企業(Brynjolfsson and Hitt 2003 ;Brynjolfsson 2004)、 工場(Bartel et al. 2007)、個人(Aral et al. 2012)などいくつかの レベルでの分析が行われている。これらは、情報投資に注目 しているが、情報システムの用途は多様である。また、情報 投資が必ずしも必要のない企業も存在する可能性がある。
 本研究では、製品開発に注目し、以下の点を明らかにする ことを目的とする。(1)情報システムだけでなくブレーン・ス トーミング、品質表、試作品なども含めたツールの利用状況 を把握、分類すること。(2)これらツールの利用パターンに影 響を与える要因を分析すること。(3)これらが製品開発のパ フォーマンスに与える影響を分析すること。
 筆者が2007年以降行ってきた日本の上場メーカーへの継続調査の結果をもちいて、これらの点を明らかにする。

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