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日本の地方自治体におけるセキュリティポリシーと無線接続
○河村和徳(東北大)
投票所の投票端末から電子投票を行うにあたって、欠かせないのが「投票所間を通信回線で結ぶ」ことである。投票記録を同期し、投票結果をサーバーに送信する必要があるからである。そして、投票所の間を通信回線で結ぶにあたっては、有線接続よりも無線接続の方が有効である。なぜなら、有線接続では回線の敷設工事に相当の費用がかかるからである。しかしながら、無線接続を利用して投票所間で投票記録の同期をはかろうと取り組む自治体は圧倒的に少数である。
本報告では、2017年度末に全国市区選管を対象に実施した調査結果から、セキュリティポリシーが選挙管理における無線利用を難しくしている実態について報告する。

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