6H-04
被写体の傾斜分布に着目した全方位画像の自動傾き補正
○河合直樹(大日本印刷)
撮影デバイスの普及により全方位画像が手軽に撮影できるようになったが,鉛直に撮影することが難しくVR酔いなどの原因となりやすい.撮影後にツールを使って補正することもできるが操作には一定のスキルが必要となる.撮影時に記録した傾き情報を用いて補正する方法もあるが傾き計測の誤差により正確に補正できない場合もあり,また傾き情報がない画像には対応できない.本研究では傾いて撮影された正距円筒図法形式の全方位画像に現れる被写体の鉛直構造に着目し,画像の水平方向に変化する傾きを解析して補正に必要な回転軸の位置と回転量をロバストに推定することで,付帯情報を要せず画像のみから自動的に傾きを補正する手法を提案する.

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