6D-03
判例の論理構造モデルによる教育支援
○平田勇人(朝日大),新田克己(NII)
判例は法律解析のための重要な知識源である。判例には双方の主張と論理展開、裁判官の判断理由と結論が示されている。判例は多くの情報を含んだ情報源にも拘らず、その利用方法が十分に開拓されていなかった。その数少ない例である米国の判例に基づく論争システムにHYPOやCATOがあるが、判例主義の国では妥当しても、日本のように法令に基づくルールベースの国においては妥当ではない。そこで過去の判例で使われた法的判断の価値観の要素(法的トポス)を抽出し、法的トポス間の関係を整理した。ファクタに基づく判例の記述に、新たに法的トポスの概念を導入して、判例の解析を行い、判決予測の可能性を調べることを目的とする。

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