情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

コミュニケーションスキルの必要性は日々増しており，教育現場での実践的教育が求められている．本稿ではコミュニケーション場の雰囲気推定を行うために必要な，時間遷移を伴う音響特徴量の関係をHMMによりモデル化する．コミュニケーション場の雰囲気は参与者の様々な感情が行動に現れ，その相互作用の結果生じる．今回，場の雰囲気の醸成に大きく影響する非言語情報のうち会話音声波形に着目する．音響特徴量の時間遷移などから「笑い」などのリアクション数種を観測変数，推移する雰囲気を隠れ変数と規定する．その他話者交替数や発話・沈黙時間比などを合わせて考慮し，HMMを利用して場の雰囲気遷移の推定可能性を示す．