5W-05
慣性センサと風向・風速データを加味した船舶の横揺れ特性推定の考案
○柴田遥規,鈴木 治,中井一文,江崎修央(鳥羽商船高専)
船舶には復原力の喪失による,転覆沈没事故が存在する.復原力の喪失原因には波などの外力や積載物の荷崩れによる重心位置,浮心位置の変動が考えられる.また,荷崩れの発生には上記の波の外力や船体の状態によって起こるロール角の大傾斜の影響が大きい.波については海上にて吹く風の風上から風下に向けて波が伝搬する.そこで,風向・風速データから傾斜角の発生確率の推定を検討した.本研究では転覆する予兆である大傾斜を推定し,船員に知らせることを目的とする.船舶の横揺れ特性は慣性センサを利用して計測した.次に風向・風速データと横揺れ特性の発生確率をベイズ推定から算出し,傾斜角の発生確率が推定可能であることを確認した.

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