情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

基地局を介さずにローカルで通信できるアドホックネットワークは、LTEなどの無線基地局に対する負担を減らし、端末間で直接的に通信することにより大容量のデータ通信を効率的に行える。しかし、利用者の端末によりアドホックネットワークを構成する場合、端末の持つネットワーク機能は様々であり、その多様性によってネットワーク全体の通信性能が十分に得られない課題がある。本研究ではこうした課題に対処するために、ネットワークを柔軟に制御可能なSoftware Defined Network (SDN)を利用し、端末の多様性を考慮して効率的なアドホックネットワークを構成する手法について検討する。