5L-03
階層統合型粗粒度並列処理のためのOpenMP/Task構文を用いた並列コード生成手法
○渡辺智之,吉田明正(明大)
マルチコア上での粗粒度並列処理手法として,複数階層の並列性を利用する階層統合型粗粒度並列処理が提案されている.階層統合型粗粒度並列処理の並列コードをOpenMPにより実現する場合,粗粒度タスクのスケジューリングコードをOpenMPにより実装する方法が考えられるが,本手法ではOpenMP4.0で導入されたOpenMP/Task構文depend節を利用した並列コード生成手法を提案する.本並列コードでは,粗粒度タスクの最早実行可能条件を,depend節の指示文で指定し,その依存関係に基づいてOpenMP/Taskのスケジューラが粗粒度タスクをコアに割り当てる.Intel Xeonサーバ上での性能評価の結果,ヤコビ法プログラムにおいて高い実効性能が得られることが確認された.

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