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認知症患者向け服薬アドヒアランス・モニタリング・システムの開発
○橋本浩二,ワシリー モシニャガ,小柳昌輝,平山富省之,高濱明久(福岡大)
認知症患者の多くは認知症以外の疾病を併発しているが、記憶・判断力障害のため、多くの医薬品の自己管理および適正な使用(服薬)が難しいという問題があり、介護者が支援せざるを得ない。そこで我々は服薬アドヒアランス確保を支援するための新たなシステムを提案する。既存のスマート・ピル・ディスペンサーとは異なり、本システムは設定されたスケジュール通りに処方薬の服用量を与薬するのみならず、センサ・デバイスおよびKinectによって患者の服薬アドヒアランスを非接触に監視・ガイドし、問題発生時には介護者の情報端末に対して警告を発する。本プロトタイプ・システムの評価実験では服薬アドヒアランスを効果的にモニタリングでき、また高い利便性が示された。

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