5J-01
シューティングゲームに特化したプログラミング言語Connect STGの設計と評価
○岸本有生(大阪電通大高),兼宗 進(大阪電通大)
シューティングゲーム(STG)を題材にした、初学者向けのプログラミング学習環境Connect STGを提案する。ゲームは従来から学習者のモチベーションを向上させる題材として認められてきたが、STGについてはプログラムが複雑になることから初学者の学習は困難とされてきた。Connect STGではSTGのプログラムの構造を検討することで、初学者が記述可能な部分と、システムがサポートすべき部分を整理した。そして、初学者がSTGを作成可能にすることと、段階的に機能を増やすことでプログラミングの基礎を学習できる学習環境を開発した。Connect STGの学習で、初学者は自機、敵機およびそれらの発射する弾の動作を、変数、条件分岐、ループ、座標などを学習しながらオブジェクトのメソッド定義に相当する形で記述する。ゲームループによるフレーム生成や、複数の敵機や弾の生成と管理などはシステムが自動的に行うことで、学習者がこれらの本質的なプログラミングに注力できるようにした。本発表ではConnect STGの概要を説明し、高校で実施した2つの授業による実践を報告する。

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