情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

顔認識や話者認識のように、画像や音声から実世界の状況を認識するメディア解析の技術が普及期を迎えており、これをクラウドサービスとして提供する動きが広まりを見せている。
このようなメディア解析においては、画像中の顔の数などのデータ内容に応じて、処理負荷が大きく変動する。クラウドで複数のデータを同時に処理する場合、処理負荷の高い一部のデータがリソースを専有し、全体の処理率が低下することが課題となる。
そこで、本論文では、データ内容に基づいて処理負荷を推定し、処理負荷の高いデータの解析中にもそれ以外のデータの解析を並列実行できるようにリソースの利用を調整することで、全体の処理率を向上させる負荷制御手法を提案する。顔認識を用いた実験評価により、提案手法の有効性を示す。