4ZE-04
圧縮コイルばねを利用した片麻痺患者向け歩行補助装具の開発
○大和朋生,村田嘉利,佐藤永欣,鈴木彰真(岩手県大)
片麻痺患者の転倒要因の1位は歩行中であり,転倒発生率は40〜60%と言われる.このような患者は不自由な足を中心に足を引きずりながら歩く傾向にある.この原因の一つとして麻痺に伴う下肢筋力の低下が挙げられる.本研究では筋力低下が原因のつまずきによる転倒を防止するために,圧縮コイルばねによる地面反力を利用した蹴り出し機構を備えた靴を作成した.これによる蹴り出し補助効果を角速度センサと筋電位センサの2つの観点から評価した.評価結果より,今回作成した靴を使用した場合に補助機構が備わっていない靴よりも,蹴り出し時の筋力使用量が低くなっていることを確認した.

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