4V-06
個体識別を目的とした牛音声の音響情報分析
○曽我真子,入部百合絵(愛知県大),兒嶋朋貴,増田達明(愛知県農業総合試験場)
牛などの家畜動物の飼養では,飼養者の高齢化や若者の就業数の減少などの理由からIoT化が必要となってきている.特に個体識別は,牛の体に機器やタグを取り付けることが飼養者と牛,両者の負担となっている.そこで本研究では,より簡便に牛の識別を行うために,個体識別に有用な牛音声の音響的特徴量を抽出することを目的とする.研究を行うにあたって,愛知県農業総合試験場の牛から1日約4〜6時間程度の録音を5日間実施した.得られたデータから多数の音響的特徴量を抽出し,牛の個体ごとに差異が現れる情報を抽出した.その結果,最大振幅と最小振幅の差やmfccの高次数に個体の特徴が現れる傾向が示された.

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