4S-05
複数回交渉のための多腕バンディットに基づくメタ戦略
○川田涼平,藤田桂英(農工大)
自動交渉はエージェント間の対立を解決し協調させるための機構である.特に,同じ条件で交渉を繰り返す複数回交渉は自動交渉の重要な研究領域のひとつである.本論文では,複数回交渉において各交渉の開始時に適切な交渉戦略を選択するメタ戦略を提案する.交渉エージェントのパフォーマンスは交渉ドメインや交渉相手の戦略などに強く依存するため,状況に応じて適切な交渉戦略を選択することが有効である.提案手法は,複数回交渉における交渉戦略の選択を多腕バンディット問題としてモデル化し,全交渉で獲得する個人効用の和が大きくなるように各交渉ごとに交渉戦略を選択する.実験の結果,複数回交渉に対する提案手法の有効性が示された.

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