情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

組込みシステムは様々な用途で使用されるが，リソースに制約があるため，アプリケーションに応じて必要最小限の機能を備えるRTOSを提供することが望まれる．我々はこれまでにアスペクト指向プログラミング（AOP）を用いてRTOSをカスタマイズする手法を提案し，RTOSのファミリ化を行ってきた．しかし，Cベースのアスペクト指向言語をそのまま用いた記述方法では記述の重複がある．そこで本論文では重複記述がなく可読性の高いテンプレート記述を可能とする記述法，とそれに対応する処理系を提案する．そして実際にRTOSファミリに適用し，重複記述が削減できていることを示す．