2ZH-01
センシングによるはさみ職人の研磨技能のコツの表出化に関する一検討
○畠山知希,松田浩一(岩手県大),井上研司(東光舎)
本稿では、コツの表出化を促すため各種センサを用いて得られた情報の種類と情報の関係を整理した結果を報告する.理容師が使用しているはさみは職人が手作業で加工している.技能伝承は、マニュアルを作成しているものの,ほぼ熟練者の口頭とジェスチャーにより行われている.しかし、数年の経験を経ても熟練者の数分の一の生産量にしか達しない現状がある.はさみ職人の研磨技能においては経験から得られているが、マニュアルや映像に言葉として記録されていないコツが多数存在している.本研究では,各種センサを用いて得られる情報の意味と作業を紐づけ職人に提示し、その意味づけを促すことにより俗人化しているコツの表出に取り組む.

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