2ZE-03
車椅子におけるバリア検証のためのデプスカメラによるAR表示
○高橋里緒,檀 寛成,安室喜弘(関西大)
近年,高齢化が進み,身体的弱者と健常者の共存できる生活環境の整備が求められている.バリアフリーマップのような公共情報だけでは,車椅子利用者の身近な物理的バリア情報は得られない.したがって本研究では,デプスカメラにより空間的な狭隘性や段差の有無を検知し,リアルタイムに効率よく物理的バリアを検証できるように,仮想的な車椅子モデルと実環境との干渉を拡張現実(AR)表示で可視化することを目的とする.デプスカメラを用いて対象空間の3次元点群を取得し,頑健な床面推定に基づいて,車椅子の占める範囲と実空間の干渉部分をバリアとして判定する.本稿では実装方法と実験により得られたバリア検出精度について報告する.

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