2ZD-08
パターン光投影による半透明物体の反射・散乱特性の頑健な推定
○柴田 青,岡部孝弘(九工大)
半透明物体においては,入射位置と同じ位置から出射する反射光と,一般に入射位置とは異なる位置から出射する表面下散乱光の両方が観察され,これらの光学的特性はまとめて点拡がり関数により近似的に記述される.本稿では,プロジェクタ-カメラシステムにより,反射光と表面下散乱光の各々の光学的特性を獲得するための手法を提案する.具体的には,高周波パターン光の投影による反射成分と表面下散乱成分の分離と,正弦波パターン光の投影による点拡がり関数の推定を組合わせることで,反射率,および,反射成分を含まない点拡がり関数を頑健に推定する.実画像を用いた実験を行い,提案手法の写実的な質感編集への有効性を示す.

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