2ZC-07
位置ベース物理法を用いた紙の折り曲げシミュレーション
○宮口陽樹,熱田清明(東海大),向井智彦(首都大)
紙のような厚みが薄い物体の挙動は,折り目やしわといった塑性変形や自己衝突処理を高精度に扱う必要があることから,従来の物理シミュレーション手法では対話的操作によるリアルタイムの計算は困難である.そこで本研究では,従来の物理シミュレーションよりも拘束な位置ベース物理法を用い,塑性を考慮したリアルタイム変形シミュレーション法を提案する.塑性変形には,Jan Benderらの位置ベース物理法の拘束関数にひずみエネルギーを直接扱う手法を用いた.これにより,薄い物体を曲げた時に生じる局所的な曲げエネルギーが,降伏基準を超えた瞬間に紙が折れるような塑性変形を実現した.

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