2ZC-05
マーチングキューブ法におけるexclusive_scan関数のGPU上での並列処理
○吉川一輝,吉田明正(明大)
3Dコンピュータグラフィックスのためのマーチングキューブ法は,ボクセルデータをポリゴンデータに変換するアルゴリズムであり,医療分野等で広く用いられている.マーチングキューブ法の処理過程において,ポリゴン面を構成するセルのスキャン及び個数の測定には,exclusive_scan関数が用いられているが,この関数の実行には多くの処理時間を必要とする.一般的な実装ではCUDAのthrustライブラリexclusive_scan関数を用いることが多いが,本研究ではさらなる高速化を実現するために,exclusive_scan関数を独自のCUDAコードにより並列化した.本手法によるマーチングキューブ法のCUDAプログラムをGPU上で並列実行したところ,ポリゴンモデル形成にかかる処理時間が短縮されることが確認された.

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