情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

ウェブ検索エンジンの発達により，情報検索に関する専門知識を持たない人でも簡単にある程度の望みの結果が得られるようになった．しかし，より的確な結果を得るためには「適切な検索キーワードを考える」ことが必要であり，情報検索の初心者にとっては高いハードルとなっている．そこで本研究では，検索の過程に「検索結果の分類」という作業を取り入れることで，自らの検索行動を振り返り適切なキーワード選択を支援するシステムを構築することを目的とする．本システムを利用することで，適切なキーワード修正に必要な「検索結果の把握」と「キーワードと検索結果の比較」の行動を促すことができ，その結果，検索者が効率よく必要な情報に辿り着くことができるようになることが期待できる．本稿では，実装した支援システムとそれを用いた利用者実験の結果を報告する．