2P-05
マルチエージェント・アプローチを用いた偵察蜂の定足数反応による最適巣作り場所の決定作用に関する研究
○西山幸寛,村上和人(愛知県大)
 Thomasらはミツバチの分蜂行動の観察研究から,偵察蜂らが最適な巣作り場所を“正確"かつ“迅速"に決定する規則として,“定足数反応"を用いているという仮説を観察により立証したが,一般性が欠けている点が課題であった.
 そこで本稿研究では,マルチエージェント・アプローチを用い,Thomasらが行った検証実験より広い条件下において,定足数反応による最適巣作り場所の決定作用について,その正確性と迅速性を検証するした.巣箱の設置個所や設置巣箱数,分蜂群のスケールなどの条件を広範囲にわたってシミュレーション実験した結果,最適な定足数が20という数値上の正確性に加えて,決定に至るまでの迅速性についても検証することができた.

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