2K-01
原発事故で放出された環境中の放射性セシウムの経年減衰のGISを用いた環境因子の推定手法について
○津田和俊(DMA)
東京電力福島第一原発の事故により環境中に放出された放射性セシウムの場所ごとの空間分布について、これから原発近辺の避難指示が出されていた地域が帰還解除になるにあたり、経年変化の予測が求められている。
空間線量率の半減期Ttotalは、放射性セシウムCs137由来の半減期TCs137, 放射性セシウムCs137由来の半減期TCs134, 環境半減期Tlocationを用いて、1/Ttotal = 1/TCs137 + 1/TCs134 + 1/Tlocationと記述できる。
本研究では、航空機モニタリングによる地域メッシュ、車載モニタリングによる走行サーベイなどの調査の経年変化をPostgreSQLの空間データベースとして構築し、SQLで数値計算を行うことにより各地点の経年の減衰の様子を効率的に求め、国土地理院の提供するGISと組み合わせることにより環境半減期Tlocationを推計する手法を紹介する。
また、この推計に当たる並列計算を高速化する手法について考察する。

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