2D-04
異常値を考慮したアンサンブルフィルタの設計
○佐藤 哲(NHNテコラス)
確率密度分布を実現値で近似するアンサンブルフィルタは,複雑な確率分布を表現可能な汎用性を持つ一方,想定されたモデルで表現することが難しい異常値が観測された場合,追跡能力が低下することが避けられない.そのため,外れ値を検出するフィルタリング手法が提案されているが,外れ値の検出精度と追跡精度の両立が課題である.そこで本研究では,実現値の集合を蓄積し,幾何的に解析することで,大きな外れ値が混入した場合でも通常の追跡精度を保つ手法を提案する.