情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

VRを用いることで災害等の様々なシミュレーションが可能となる。しかし、多くのVRは広い範囲を歩き回ることを想定しておらず、狭いプレイエリアでの体験となるため、リアリティのあるシミュレーションを行う障害となっている。本研究では、HTC ViveのルームスケールVRを拡張したビルディングスケールVRを提案する。RGB-Dカメラを用いた機械学習によるヘッドトラッキングと、RGBカメラとIMUを用いたVisual Inertial Odometryによるハンドトラッキングにより、VRプレイエリアを拡張する。拡張されたプレイエリア内で複数ユーザが自由に歩き回ることの可能なVR体験を実現する。また、本研究ではこの応用例としてVR災害シミュレーションについて述べる。