情報処理学会 第81回全国大会講演要旨

地球温暖化への対策として，ICT機器の消費電力を推定・見える化し無駄なエネルギー消費を削減する技術が注目されている．しかし，消費電力推定システムを導入するためには，観測対象機器ごとに消費電力計測機器を設置する必要があるなど，利用者に大きな負担がかかるという課題がある．そこで本研究では，ICT機器が接続されているルータやスイッチでネットワークトラフィックを収集し，それをもとにICT機器の消費電力を推定することで，低コストかつ利用者への負担が少ない消費電力推定手法を実現する．本稿では，推定手法の実現に向けて，ネットワークトラフィックとICT機器の消費電力の関係について分析する．