1V-08
参照物体を用いた燐光物体の法線推定
○村上時代,日高ダイチ,岡部孝弘(九工大)
光の照射により生じる発光のうち,発光寿命が長く蓄光性を持つものは燐光と呼ばれる.光源を動かしながら燐光物体を撮影すると,ある光源下の画像は過去の光源の影響も受けるため,古典的照度差ステレオによる燐光物体の法線推定は困難である.そこで本稿では,形状が既知で対象物体と同一の発光特性を持つ参照物体を用いた照度差ステレオにより,燐光の時間的特性を復元することなく,燐光物体の法線を簡便かつ効率的に推定する手法を提案する.具体的には,対象物体と参照物体を同時に撮影するときに,法線が同一であれば照明変化に伴う輝度変化も同一であることに基づいて法線を推定する.実画像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を示す.

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