1V-05
外観検査のための半透明物体の表面粗さ推定
○有枝航汰,岡部孝弘(九工大)
本稿では,半透明物体表面の外観検査のために,物体表面上の各点において表面粗さを推定する手法を提案する.一般に,鏡面反射光の正反射方向周りの拡がりを手掛かりにして表面粗さを推定するには,様々な光源方向・視線方向で撮影した大量の画像が必要になる.また,半透明物体においては,鏡面反射光だけでなく,表面下散乱光も同時に観察される.そこで提案手法では,ディスプレイに表示した線状パターンを光源とすることで,光源やカメラを機械的に回転することなく,効率的に画像を撮影する.また,反射・散乱に伴う偏光状態の変化に着目して,偏光に基づいて鏡面反射光を抽出する.実画像を用いた実験により,提案手法の有効性を示す.

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