1T-03
声帯の開き具合を意識させる高音域歌唱練習システム
○松沢知花,伊藤克亘(法大)
近年のポップスは、男性が発声できる平均音域よりも高い音域を力強く発声する必要がある楽曲が多い。高音域を裏声では発声できても、か細い声になり原曲のイメージと大きく異なってしまう。原曲と同じ声区でピッチをとるには発声が重要になるが、発声が正しいかはカラオケ採点などの既存システムではできない。本研究では腹式呼吸とミドルボイスの2つの発声法に注目して、高音域歌唱のトレーニングシステムを構築する。腹式呼吸は歌声のスペクトルの分析と筋電を用いて判定を行う。ミドルボイスを習得するには声帯の制御が必要になるが、声帯を直接観測することは難しいため、制御の可否を判断することは困難である。そのため、ミドルボイス習得法の1つである、「裏声と地声を制御できるようにして高音域を力強く発声する方法」に基づいて、声帯振動の分析と筋電を用いた判定を行う。

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