1C-06
線分交叉を伴う系図の自動配置に関する基礎的研究 -効率的な探索のための新たなデータ構造の検討-
○杉山正治(大谷大),松浦 亨(北大病院)
系図を可視化する際,木構造のみに限定すれば自動配置は容易に実現できる.実際,多くの系図表示ソフトウェアが木構造をベースに実装されている.しかし,一般的な系図では親族婚や再婚などで結合関係にループが生じるため,木構造で表現できない.このため,複雑な系図を入力すると表示が破綻する場合がある.一方,我々はこれまでに,線分交叉を伴う複雑な系図を表示出来るソフトウェアを開発し,この問題を解決してきた.しかし,このような系図を全自動で配置する問題は極めて難しく,現状ではユーザ入力を補助する半自動的な実装しか実現していない.そこで本研究では,系図のデータ構造を抜本的に見直し,効率的な自動配置を探索するための新たな手法を検討した.

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