情報処理学会 第80回全国大会 会期:2018年3月13日~15日 会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 情報処理学会 第80回全国大会 会期:2018年3月13日~15日 会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス
小中高で必修化されたプログラミング教育とは
日時:3月15日(木)13:20-15:20
会場:第5イベント会場(56号館 102)
【セッション概要】コンピュータと教育研究会(CE)では,就学前段階から社会人教育までを含む幅広い情報教育の研究を扱っている.2020年度からは小学校からのプログラミング教育が必修化されるが,会員や現場の教員にはその詳細は具体的に伝わっていないのが現状である.そこで今回は文部科学省や中央教育審議会の委員として新学習指導要領の方針策定に関わった研究会幹事の兼宗が「学習指導要領などでどのような教育が求められ,実際にどのような学年においてどのような内容を扱うのか」を概説し,続いて小学校等で教育経験の豊富な委員により実習形式で参加者にプログラミング教育の事例を体験してもらう.
司会:中鉢 直宏 (帝京大学 高等教育開発センター IR推進室 助教)
【略歴】2000年 政策・メディア研究科 修士課程修了 修士(政策・メディア).2007年 東京工業大学大学院 社会理工研究科 博士課程 単位取得後退学.2007年 東京工業大学 情報理工学研究科 COE技術補佐員.2008年 東京工業大学 社会理工学研究科 補佐員.2008年 青山学院大学 附置情報科学研究センター 助手.2014年 島根大学 教育・学生支援機構教学企画IR室 助手.2016年 帝京大学 高等教育開発センター IR推進室 助教 現在に至る.情報処理学会,教育工学会,情報システム学会各会員.
13:20-13:50 講演 小中高で必修化されたプログラミング教育を概観する
兼宗 進 (大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 大学院 工学研究科 制御機械工学専攻 教授)
【講演概要】本講演では2020年度から開始される小学校,中学校,高等学校までの情報教育の内容について,プログラミングを中心に概観する.プログラミング教育は,当初は各教育段階で並行して開始されるが,将来的には小学校でのプログラミング体験,中学校での自律的または通信のあるプログラミング,高等学校でのアルゴリズムやデータ処理,情報システムの理解までの,一貫した教育を行うことが予定されている.これらの教育を全国の学校で行うことは容易ではない.教育者の研修や教材開発などの支援が必要とされており,本学会への期待は大きい.
【略歴】学歴: 1987.3 千葉大学工学部電子工学科卒業.1989.3 筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了 工学修士.2004.3 筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了 博士(システムズ・マネジメント).職歴: 1989.4〜2004.3 企業勤務.2004.4〜2009.3 一橋大学 総合情報処理センター 准教授.2009.4〜2013.3 大阪電気通信大学 医療福祉工学部 医療福祉工学科 教授.2013.4〜2014.3 大阪電気通信大学 総合情報学部 情報学科 教授.2014.4〜現在 大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 教授.
 
13:50-14:50 ワークショップ 小中高で扱われるプログラミングを体験しよう
【ワークショップ概要】小学校で実践したプログラミングの活動について実践報告とデモンストレーション(体験)を行う.使用する環境は[Sonic Pi][Processing]を予定.導入の方法や,環境づくり,教師の関わり方などを交え,小学校でプログラミング教育を行うポイントを紹介する.
竹中 章勝 (青山学院大学 社会情報学研究科 客員研究員)
【略歴】自動車工学系専門学校教員を経て,中学校高等学校で情報科・総合科教員を経て大学非常勤講師及び客員研究員.1995年より教育のインターネット活用研究及び普及活動,教育系及び校務系校内ネットワーク構築,サーバー構築・運用から,教室のICT活用教育環境デザイン及び活用実践を行う.現在は大学などで情報教育及びプログラミング教育に関する講義を担当.小学校や教育委員会でプログラミング教育導入支援を行う.
 
佐藤 正範 (東京学芸大学 附属竹早小学校・学芸大こども未来研究所 教諭・学術フェロー)
【略歴】北海道大学大学院教育学院修了.修士(教育学).札幌市出身.北海道教育大学札幌校教育学部卒業後に小学校教員となる.2004年から小学生へプログラミング教育を実践し,RoboCupやFirst LEGO League等に参加.Art×Science×Technologyをテーマとした産学官連携活動SapporoOpenLab主催.2014年より札幌市の札幌国際芸術祭テクニカル,SIAF Labエデュケータを委嘱.2016年から東京学芸大学附属竹早小学校教諭,学芸大こども未来研究所学術フェロー.研究テーマは小学校におけるプログラミング教育.
 
14:50-15:20 パネルディスカッション これからのプログラミング教育を考える
【討論概要】小学校からプログラミング教育が必修化されることに対しては期待と共に,どれだけのことができるのかや,現場で上手く実施できるのかの不安も多く聞かれる.このセッションにおいては,新学習指導要領におけるプログラミング教育の内容の紹介と教育方法の事例体験によって,それが十分に実施可能であることを示すが,パネルディスカッションではそのまとめとして,それを根付かせるために何が必要であるかや,将来に向けた展望などを議論する.
パネリスト/パネル司会:西田 知博 (大阪学院大学 情報学部 准教授)
【略歴】1991年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業,1996年同大学基礎工学研究科単位取得満期退学.博士(情報科学).大阪大学情報処理教育センター助手,大阪学院大学情報学部講師を経て,現在,同大学准教授.2014年より情報処理学会コンピュータと教育研究会主査.同学会情報入試委員会委員,情報規格調査会SC36専門委員会委員などを務める.同学会シニア会員.
パネリスト:兼宗 進 (大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 大学院 工学研究科 制御機械工学専攻 教授)
【略歴】学歴: 1987.3 千葉大学工学部電子工学科卒業.1989.3 筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了 工学修士.2004.3 筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了 博士(システムズ・マネジメント).職歴: 1989.4〜2004.3 企業勤務.2004.4〜2009.3 一橋大学 総合情報処理センター 准教授.2009.4〜2013.3 大阪電気通信大学 医療福祉工学部 医療福祉工学科 教授.2013.4〜2014.3 大阪電気通信大学 総合情報学部 情報学科 教授.2014.4〜現在 大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 教授.
パネリスト:竹中 章勝 (青山学院大学 社会情報学研究科 客員研究員)
【略歴】自動車工学系専門学校教員を経て,中学校高等学校で情報科・総合科教員を経て大学非常勤講師及び客員研究員.1995年より教育のインターネット活用研究及び普及活動,教育系及び校務系校内ネットワーク構築,サーバー構築・運用から,教室のICT活用教育環境デザイン及び活用実践を行う.現在は大学などで情報教育及びプログラミング教育に関する講義を担当.小学校や教育委員会でプログラミング教育導入支援を行う.
パネリスト:佐藤 正範 (東京学芸大学 附属竹早小学校・学芸大こども未来研究所 教諭・学術フェロー)
【略歴】北海道大学大学院教育学院修了.修士(教育学).札幌市出身.北海道教育大学札幌校教育学部卒業後に小学校教員となる.2004年から小学生へプログラミング教育を実践し,RoboCupやFirst LEGO League等に参加.Art×Science×Technologyをテーマとした産学官連携活動SapporoOpenLab主催.2014年より札幌市の札幌国際芸術祭テクニカル,SIAF Labエデュケータを委嘱.2016年から東京学芸大学附属竹早小学校教諭,学芸大こども未来研究所学術フェロー.研究テーマは小学校におけるプログラミング教育.