司会:辰己 丈夫 (放送大学) | |
![]() | 【略歴】1997年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士後期課程単位取得退学.1993年同大学情報科学研究教育センター助手.1999年神戸大学講師.2003年東京農工大学助教授.現在,放送大学准教授.また,東京大学,産業技術大学院大学で非常勤講師.情報教育,情報倫理,数学教育の情報化に興味を持つ.著書に「情報化社会と情報倫理・第2版」(共立出版),「情報科教育法・改訂2版」(オーム社),「情報の科学」(高校「情報科」検定教科書)(日本文教出版)などがある. |
13:20-13:40 講演(1) 新しくなった一般情報教育の知識体系 | |
稲垣 知宏 (広島大学 情報メディア教育研究センター 教授) | |
【講演概要】2007年度に一般情報教育の知識体系(GEBOK)を作成してから10年,初等中等教育の中での情報教育,情報に関する社会背景といった大学における情報教育を取り巻く状況は様々な変貌を遂げ,GEBOKに付け加えるべき知識,置き換えるべき知識が蓄積してきました.一方で,情報処理学会一般情報教育委員会では,GEBOKの実質化に向け,GEBOKに合わせた教科書の作成,一般情報教育の全国実態調査,海外調査,一般情報教育モデルの構築,ルーブリックの検討,情報プレースメントテスト構築を進めてきました.本講演では,一般情報教育委員会でGEBOK改定に向け検討したポイント,全面的に見直したGEBOKについて報告し,GEBOK実質化に向けた課題について議論します. | |
![]() | 【略歴】1995年広島大学大学院理学研究科博士課程修了.博士(理学).広島大学総合情報処理センター助手,広島大学総合科学部講師,広島大学情報メディア教育研究センター准教授などを経て,2015年から教授.広島大学の情報教育改革に取り組んできた.主な研究分野は情報教育,情報倫理教育,計算物理学など.情報処理学会一般情報教育委員会委員長. |
13:40-14:00 講演(2) 一般情報教育に関する現状調査とGEBOK | |
上繁 義史 (長崎大学 ICT基盤センター 准教授) | |
【講演概要】本講演では,平成28年度の文部科学省委託調査「情報学分野の教育に関する現状調査」の調査結果のうち,一般情報教育について集計結果とその分析を紹介します.この一般情報教育の調査においては,国公私立大学併せて530校(調査対象の70.5%)もの大学に多大なご協力をいただき,授業形態や開講科目数,教授する内容と要求する知識と技能のレベル,教育環境など,多岐にわたる設問について回答をいただきました.それらの集計結果の傾向に加え,過去の「一般情報教育の全国実態調査」との関連性についても触れたいと思います. | |
![]() | 【略歴】1992年九州工業大学工学部卒業,1997年同大学院工学研究科博士後期課程単位取得退学,同年4月鹿児島工業高等専門学校助手,2000年同講師,2001年同助教授,2003年北九州産業学術推進機構招聘研究員,2004年九州システム情報技術研究所(現九州先端科学技術研究所)研究員,2007年4月長崎大学情報メディア基盤センター准教授,2013年4月同ICT基盤センター准教授,2016年4月より同センター情報基盤デザイン部門長.博士(工学).画像処理,認証技術の研究,一般情報教育に従事.情報処理学会一般情報教育委員会委員. |
14:00-14:20 講演(3) 情報プレースメントテストとGEBOK | |
河村 一樹 (東京国際大学 商学部経営学科 教授) | |
【講演概要】情報処理学会一般情報教育委員会では,高等教育機関の一般情報教育について,長年調査研究を継続的に実施している.その中で,2016年度の科研費において,基盤研究(C)16K00973「情報分野における高大接続のためのプレースメントテストシステムの構築」という研究課題で採択された.一般情報教育委員会所属のメンバー十数名で構成し,期間は3年間となっている.今回,ちょうどその中間時期が終わった段階であるが,今年4月にいくつかの大学において新入生を対象にプレ情報プレースメントテスト(IPT)を行った.これは,2018年4月の本番に向けての事前テストという位置づけとし,WebサイトあるいはExcelシートを用いて実装した.以上をもとに,IPTの問題作成の方針,IPTとGEBOKの対応,プレIPTの実施結果,IPTの見直し,IPTSの構築と実施に向けて,といったテーマについて報告する. | |
![]() | 【略歴】宮城大学事業構想学部情報デザイン学科助教授を経て,現在,東京国際大学商学部経営学科教授.1955年東京生まれ.立教大学理学部卒,日本大学大学院理工学研究科電子工学専攻博士前期課程修了,博士(工学).情報教育工学の研究・教育に従事.文部科学省技術政策研究所科学技術動向研究センター専門調査員,情報処理学会一般情報教育委員会委員長・委員,初等中等教育委員会委員,モバイルラーニングコンソシアム理事などを歴任. |
14:20-14:30 休憩 |
14:30-15:50 パネル討論 新しい一般情報教育に向けて | |
【討論概要】一般情報処理教育委員会で今年度,改訂した一般情報教育の知識体系(GEBOK)について,その内容を踏まえ,一般情報教育をどのように進めていくのか,現状の課題と最新の動向,将来へ向けた期待についてディスカッションします. | |
パネル司会:辰己 丈夫 (放送大学) | |
![]() | 【略歴】1997年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士後期課程単位取得退学.1993年同大学情報科学研究教育センター助手.1999年神戸大学講師.2003年東京農工大学助教授.現在,放送大学准教授.また,東京大学,産業技術大学院大学で非常勤講師.情報教育,情報倫理,数学教育の情報化に興味を持つ.著書に「情報化社会と情報倫理・第2版」(共立出版),「情報科教育法・改訂2版」(オーム社),「情報の科学」(高校「情報科」検定教科書)(日本文教出版)などがある. |
パネリスト:湯瀬 裕昭 (静岡県立大学 経営情報学部 教授) | |
![]() | 【略歴】1986年秋田大学鉱山学部電子工学科卒業,1988年同大学大学院修士課程修了,2008年東北学院大学大学院博士課程修了.博士(学術).1988年秋田県立西目高等学校電子機械科教諭を経て,1991年静岡県立大学経営情報学部助手.現在,同大学同学部教授.情報教育,遠隔講義システム等の研究に従事.情報処理学会一般情報教育委員会幹事.情報処理学会,日本e-Learning学会等各会員. |
パネリスト:布施 泉 (北海道大学 情報基盤センター 教授) | |
![]() | 【略歴】北海道大学大学院理学研究科博士後期課程修了,博士(理学).北海道大学情報処理教育センター助手,情報基盤センター助手,助教授等を経て,2010年から教授.情報教育や教育の情報化・オープン化に関する研究に従事し,情報倫理デジタルビデオ小品集開発にも寄与する.大学の一般情報教育において,特にプログラミング教育,著作権教育を含む情報倫理教育などに資する学習環境,コンテンツ・教材等に関わる研究に従事.情報処理学会,教育システム情報学会,日本教育工学会,日本情報科教育学会等会員,大学ICT推進協議会情報教育部会副査. |
パネリスト:駒谷 昇一 (奈良女子大学 生活環境学部 教授) | |
![]() | 【略歴】1985〜2007年NTTソフトウェア(株).2007〜2013年(株)NTTデータ.2007〜2010年筑波大学.2013年〜奈良女子大学.情報処理学会情報処理教育委員会委員.著書「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業」,情報処理学会IT Textシリーズ「情報とネットワーク社会」,「情報と職業」,「情報システム基礎」他. |