7ZF-01
タンパク質分子の柔軟性を考慮した新規ドッキングゲーム
○飯野 翼(早大),大上雅史,秋山 泰(東工大),清水佳奈(早大)
タンパク質の複合体構造を予測するドッキングシミュレーションは創薬において重要な役割を果たす.タンパク質は複合体を形成する際に立体構造の一部が変化することが知られているが,ドッキングシミュレーションの際にそのような分子の柔軟性を考慮すると,候補構造の探索空間が膨大になる問題があった.そこで本研究ではゲーミフィケーションにより,探索の効率化を実現する方法を提案する.具体的には,生物物理学の知識を持たないユーザーであっても,直感的に分子表面の側鎖を動かしてより良いドッキング状態を形成可能な仕組みを備えたゲームソフトを実装し,多数のプレイヤーを競わせることで高い精度で複合体構造を予測する.本研究の利用により,計算機が自動で探索を行う旧来の手法と比較して,高精度の予測を短時間で達成できることが期待できる.

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