7ZC-01
古典籍自動翻刻のための変体仮名切り出し手法
○臺原 学,三輪貴信,澤田秀之,橋本周司(早大)
古典籍の自動翻刻に向けた研究の多くは,変体仮名やくずし字の文字コードを特定するものであるが,その前処理である文書画像から文字を切り出す作業は人手で行う必要があった.本稿では,古典籍画像に対する文字切り出し手法を提案する.射影ヒストグラムやラベリング処理により文字の切り出し候補の探索を行い,それぞれの候補として切り出された部分が文字であるかどうかを判定する.判定においては,文字候補の画像に対して畳み込みニューラルネットワークによる文字認識を行い,Softmax関数の出力値が高ければ文字の可能性が高いと判断し,順に切り出しを行う.提案手法を実際の古典籍画像に適用した実験結果について報告する.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会