7X-02
在宅医療介護連携システムにおける緊急時を考慮したHPKI 認証に基づく個人情報の開示先制御
○稲吉陽一朗(名工大),白石善明(神戸大),竹尾 淳,加藤昇平,矢口隆明,岩田 彰(名工大)
在宅医療介護における医療介護従事者間の情報共有にICT を活用する際,患者の機微な個人情報は暗号化された上で保管されることが望ましい.また,医療分野においては緊急時に適切かつ円滑に患者情報を開示許可する必要がある.これには国家資格所持の真正性が保証される保健医療福祉分野の公開鍵基盤(HPKI)が有用である.そこで,本研究では緊急時を考慮した暗号化された個人情報のHPKI 認証に基づく開示先制御方式を提案する.RSA 暗号を利用する方式と,秘密鍵管理コストの削減を図った暗号文ポリシー属性ベース暗号(CP-ABE)を利用する方式を提案する.この2 方式における暗号化,及び,復号化処理時間を測定し,共にRSA 方式が短いことと,CP-ABE 方式においても実用可能な処理時間が示唆されることを確認した.

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