7X-01
楕円曲線間の擬距離を用いた fixed table attack への対策
○石川 司(島根大),篠原直行(NICT),伯田恵輔(島根大)
現在利用されている代表的な公開鍵暗号である楕円曲線暗号は, サイドチャネル攻撃と呼ばれる暗号解読手法によって秘密情報が漏れる恐れがある. そこで, 既存研究では, サイドチャネル攻撃(特に, fixed table attack)への対策としてshort Weierstrass型楕円曲線の(部分)集合における距離関数を用いた手法が提案されている. しかし, 楕円曲線暗号で扱われる代表的な曲線であるEdwards型楕円曲線などはshort Weierstrass型楕円曲線ではないため, 上記の距離関数を用いたfixed table attack対策をそのまま適用することができない. そこで, 本稿では, short Weierstrass型でない楕円曲線であってもfixed table attack対策が行えるように, 一般の楕円曲線の(部分)集合に対し距離関数を拡張した擬距離関数が構成できることを示した.

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