情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

IoTシステムの設計において,一般トラヒック型待ち行列システムの性能評価が不可欠である.しかし,一般トラヒック型待ち行列システムにはマルコフ型待ち行列システムにおけるアーランB式に相当するような,性能を評価するための厳密解は存在しない.そのため性能評価には離散シミュレーションが用いられることが多い.しかしながら,シミュレーションには多大な計算時間を要する.そこで本研究では,教師付き機械学習により一般トラヒック型待ち行列システムの性能評価をおこなうことを提案する.提案手法では教師データとして,シミュレーションにより求めた一般トラヒック型待ち行列の入出力ペアを活用する.さらに提案手法の評価精度,計算時間短縮効果,および計算時間を最短にする教師データについても考察する.