情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

近年の教育現場では、プログラミング教育をはじめとして論理的思考やプログラミング的思考の習得・育成に繋がる授業の導入が進んでいる。人々が定常的に触れる機会がある料理という題材は、完成までのプロセスを考えながら調理する点において論理的思考力の意識づけに有効であろうと考えた。本研究では、調理体験とプロセスのフロー化を同時に実現するシステムを構築する。これにより、与えられた料理レシピに従って利用者が食材を操作し、フローチャート化したプロセスを用いて自身の行動を振り返ることで、物事の分解、整理に関する思考力の育成に繋げることを目的とする。利用者は実際の調理動作に類似した動作でのシステム操作が可能である。システムの利用効果に関しては実験から考察する。