6ZA-02
対話アンドロイドに価値観を帰属させる必要性
○内田貴久(ATR/阪大),港 隆史(ATR),石黒 浩(ATR/阪大)
本研究の目的は,雑談のような非タスク指向型対話においてユーザの対話意欲を引き出す対話ロボットの構築である.対話が盛り上がる時には主観的意見のやり取りが増加することが報告されている.しかし,人間はロボットに対して価値(良し悪し)に関わる主観的な経験を帰属しにくいことが明かにされている.本研究では,対話アンドロイドへの価値観の帰属させやすさの異なる話題が,ユーザのアンドロイドに対する対話意欲に与える影響を検証した.その結果,価値観を帰属させにくい話題についてアンドロイドが対話する場合,ユーザはそのアンドロイドの主観的意見に対話意欲を刺激されるほどの意味を感じない可能性が示唆された.

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