6U-02
分散処理の導入による完全準同型暗号を用いたゲノム秘匿検索の高速化
○山田優輝,小口正人(お茶の水女子大)
近年ヒトゲノムの解析と応用が可能になり、ゲノムデータ利用の実用化が注目されている.ゲノムデータの活用には大型の計算機とストレージが必要になるため,利用者の問い合わせを受けてクラウドで演算を行う委託システムが今後普及していくと考えられるが,クラウドは安全性が低いためプライバシ保護のための暗号化処理が必須となる.暗号化されたデータ同士での演算が可能な完全準同型暗号を用いる秘匿検索手法が提案されているが,依然としてサーバ側で行われる秘匿検索演算の計算量が課題となっている.そこで本研究では,先行研究のサーバ側で行われるFHE演算にデータベースの分割による分散処理を適用し,実用化に向けた高速化を目指す.

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