6S-05
複数の同一経路歩行軌跡を用いた推定歩行軌跡の高精度化に関する検討
○四ツ谷昂亮(愛知工大),伊藤信行(三菱電機エンジニアリング),内藤克浩,中條直也,水野忠則,梶 克彦(愛知工大)
本研究の最終目標は,オフィス生活圏内の日常的な行動センシングデータを用いた歩行空間ネットワーク構造の自動生成である.歩行空間ネットワーク構造の生成のためには,個々の歩行軌跡の正確な推定が必要である.我々はこれまでに,歩行の合理性に加え,直線的な通路や直角の曲がり角といった建物知識に基づいた歩行軌跡推定手法を提案している.オフィス生活圏内の行動データを収集すると,同じ部署に所属する人から複数の同一経路歩行軌跡が求められると考えられる.そこで本稿では複数の同一経路歩行軌跡統合による推定歩行軌跡の高精度化に関する検討を行う.安定して直線的に歩行している区間を安定歩行区間と定義し,角速度センサの値を用いて安定歩行区間の検出を行った.複数の同一経路歩行軌跡において,検出された安定歩行区間の対応関係を求め,対応関係にある安定歩行区間同士をマージして推定歩行軌跡の高精度化を行っていく.

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