6R-03
Android異種クライアント端末における公平性を考慮した協調的輻輳制御手法
○島田歩実(お茶の水女子大),山口実靖(工学院大),小口正人(お茶の水女子大)
近年のロスベース TCP はより高いスループットを確保するためにアグレッシブな輻輳制御手法を用いているが,無線接続環境においては膨大なパケットが無線 LAN アクセスポイントに蓄積され,その結果輻輳が発生するといった問題が生じている.先行研究では,ロスベース TCP の一種であるCUBIC-TCPを輻輳制御アルゴリズムとして使用している Android 端末を用いて,無線 LAN アクセスポイントにおける ACK パケットの蓄積を回避する協調的制御手法がスマートフォン端末向けに提案,実装された.本研究では,スマートフォン向けの既存手法をタブレット端末にナイーブに適用し,その性能向上の程度を示す.また,既存手法に改善を加えさらなる性能向上を実現する手法を提案する.そして性能評価により,通信速度と公平性が先行研究の手法よりも多数台同時通信においてスマートフォンとタブレット共に向上したことを示す.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会