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因果関係・推移関係コーパスの生成とそれを用いた未来事象の予測
○冨田拓実,那須川里紗,谷津元樹,原田 実(青学大)
因果関係の知識は質疑応答システムや未来事象の予測への利用が期待できる。そこで本研究では過去の新聞記事から意味解析システムSAGEによって語の語意と語間の深層格を解析し、因果関係や推移関係にあたる深層格を持つ語の対とそれらと係り受け関係にある周辺語からなる因果・推移表現コーパスをそれぞれ生成する。これらを辞書化して、未来事象の予測をする際に使用する。未来事象の予測は入力文の意味グラフから主述語を解析して、それをキーとして因果・推移辞書中の表現との類似度を計算し類似度が高い因果・推移表現から結果部分を取り出し周辺の語を類似語ペアに従って辞書中の語を入力文中の語に置き換えて未来事象を生成する。本発表では生成されたそれぞれのコーパスの例および未来事象の予測に関する評価実験の結果について報告する。

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