情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

大学のセミナーなどの会議において、参加者が互いの発言を評価し発言者にフィードバックすることは、発言者の議論能力の向上に役立つ。しかし、会議中に他人の発言を評価することは容易ではなく、評価者の負担も大きい。これに対して著者らは、会議中の発言を自動評価し、その結果を発言者に提示する仕組みを開発している。本稿では、評価結果を参加者に効果的にフィードバックするために、各参加者の評価結果の特徴に合わせて文章やそれに合わせた図を生成し、総評として提示する手法を提案する。文章の生成は、評価結果の特徴に基づいて文の要素に重み付けし、最適化問題を解くことで行う。評価実験により、本手法の有効性を確認した。