6J-02
区間演算ライブラリMPFIを用いた実数計算ライブラリIFN-Hの記憶領域管理をHaskellのみで記述した設計と実装
○余頃花純,川端英之,弘中哲夫(広島市大)
正確な計算を実現するHaskellライブラリとして、我々はIFN-H (Improving Floating-Point Numbers Library for Haskell) を開発している。IFN-Hは、区間演算を応用することにより、ユーザに精度保証制御の詳細を意識させることなく、任意の式に対して必要な精度での計算を行うことを可能にしている。IFN-Hの実装では、区間演算ライブラリMPFIを用いるにあたり、記憶領域の動的な確保のためにメモリ管理の一部をC言語で記述している。そのため、Haskellのメモリ管理機構との連携の取り方に非効率な点があることが懸念されている。これに対し本研究では、MPFIのHaskellバインディングhmpfiを用いて、記憶領域管理をHaskellでのみ記述する方式でのIFN-Hライブラリの設計と実装を行なった。本発表では、その結果について報告する。

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