情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

本論文では,歴史的地方都市を対象としたハザードマップ作成支援システムを用いた,地域住民自身による地域ハザードマップ作成の試みについて述べる.我々は,住民自身の投稿情報に基づくハザードマップ作成により,きめ細かい情報の集約と,住民の防災意識向上を期待している.本システムは,地域の危険になり得る情報(場所,災害の種類,写真,コメント)を,タブレット端末を利用して登録し,集めた情報を共有することにより,住民目線の地域ハザードマップ作成を支援することを支援する.我々は,モデル地区において,自主防災活動の一環として,システムを活用したハザードマップの作成を行い,その有用性と今後の課題について評価と検討を行う.