情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

グループ学習では対話に参加している学習者の知識の違いが課題の成果物である結論に大きな影響を与えている.そのため,本研究はグループ学習の議論において、学習者の知識を一定水準に引き上げることで,課題の回答を導ける合意形成結果になるように支援することを目指す.本研究は学習支援として議論に頻繁に出てくる重要な単語(以下、重要単語)に対して,学習者の知識の違いを減らすために対話エージェントによる介入を試みる.特に学習者同士の議論で頻繁に出現する単語の説明を行う対話エージェントを用いた学習支援を実施する.本研究は,試作した対話エージェントを用いた学習支援システムの効果の評価,分析から対話の特徴的な単語を用いた学習支援の有効性について検討を行う.